坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

論理の国フランス

フランス人は論理的だという一般的な見解と、昨日の「理不尽あるいは融通がきく」という事態が矛盾するかというとそうでもない。各人がそれぞれの勝手な論理を持っているので結局昨日述べたようなことになる。各人の論理は悪く言えば屁理屈にすぎないことが多く、説得するのは極めて面倒。ショーペンハウワーは「常に正しい方法」という詭弁術を述べる小冊子の序論で、「議論というのは真理を求めて行われるのではなく、相手を言い負かすことが目的で行われる」という嘆かわしく素晴らしい達見を述べているが、まさにそういうことでフランス人は論理的。だからジダンが手ならぬ頭を出したのは余計にセンセーショナルなことだった、とまたまた、私もフランスに住んでいるので屁理屈をこねるのが好きでして、、、。