坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

人が違うと

私のアトリエはこの4年で3度水に浸り、保険会社から契約をこの期で終えるという異例の自動更新破棄通知をもらったことはすでに書いた。もっとまともな所に住まわせるよう大家の公団住宅に申請したのだが空きのアトリエはないから「不可能」というばかり。だから振出しに戻って木曜にパリ市にまた申請に行った。受付の人は親切に話を聞いてくれ、かつての損害賠償したときの保険屋の通知や最近の収入を立証する書類なども持ってこいといわれ、昔こんなに面倒だった記憶がないので厳しくなったのかなと思いつつ戻って来た。その間に公団から珍しくも電話が入っており、何か良いニュースかと思って連絡したら「美的工事」をすると。ただ天井の穴を隠すつもりだろうが、雨が降ってくるとまだ水は落ちてくるのだから何を考えているのやら?こんなのは相手にしているだけでも馬鹿馬鹿しいので、ちゃんと書類を揃えて区役所にまた参上。今日の受付の人には、せっかく用意して来た何ページものコピーを「これは要らない」とすべて突っ返されてしまった。というわけで実に簡単に申請手続きは終わったのだが、前の人ほどこちらの事情を聞かず、「公団がおかしいからしっかり訴えなさい」とか。ともかく区役所の登録証明がないと市の文化局に申請に行かれないという順序があるので簡単に済んだのはラッキー(収入立証書類などまともにないから)なのだが、逆に先日の面倒な前の人の方が私の書類を特別押してくれたような気がしないでもない。でも人が違うと何でこんなに違うのかねえ。フランスの役所では「ダメ」と言われても次の日に違う人にあたるとOKだったりする。理不尽というか融通がきくというか。