坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

岩名 の検索結果:

アーティストの志

岩名監督からわざわざコメントを頂いたことだし、前回のだめ押しで、「作家の志の高さ」について。アーティストが作家を志すきっかけは誰かの作品に感動したからということが多いだろうが、ただ「誰かさんのような作品が作りたい」というモティヴェーションでは作家にならない。誰かさんがいくら天才であろうと、その人の作品では満足しきれず、自分なりの表現を加えたい願望にかられる。岩名監督がいくら往年のデンマークの映画監督カール・ドライヤー(Carl Dreyer)に惚れ込んでいようと、DVDを繰返…

もう一つの日本

岩名さんが彼のブログで憂いている「幼稚な教育も幼稚な政治」も、幼稚な国民が支えているのだから致し方ないと私は覚めていたのだが、タケシ展にあれほど腹が立つのは、やっぱりもう少し日本がまともであってほしいという愛国心が私にも少しはあるのだろうか? それとも「悪貨が良貨を駆逐する」グローバルな世界文化では、日本がいつも先端を行っているので憂うのか? まあここで私がいくら苦言しても世の中には何の影響もない。投書にあったような日本のメディアの一部でも辛口の批判を言う人がいればいいのだが…

アンドレ・ジッドの村

舞踏+映画の岩名さん(映画第1作の私もお手伝いした「朱霊達」は数々の映画祭に選ばれ、ロンドンのインデペンデントフィルムフェスティバルのベストフィルムになったことはもう書いたが、新作の「夏の家族」もロッテルダムに続きブエノスアイレスの映画祭にも公式選考された):彼はコミニティーネット(?)のmixiで日記を書いているが、それを読んでいたらベルイマンの「処女の泉」の粗筋まで載っている。私は日本語ウィキペディアですぐ出てくるものは「ウィキ参照」ですませてしまうタチだが、やっぱりこう…

反省

…だ「要項をアップロードしろ」とかいう返事が来て、企画を送る気がうせる。こんな毎日を送っているところに私の背筋をピンとさせてくれるような良い話が岩名さんのmixi日記に載った。http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1315989698&owner_id=8483319&mailmagazine=1無理に企画に合わせようとせず、現実を見据え自分の可能なことをする。それでよいのだ。別に今さら特に「活躍」することもない。それが自分の持ち味でもあったのだから。

失楽園

…ttp://www.youtube.com/watch?v=O7a6BtYZzlU - 高熱をものともせず(あるいはそれに絡みつつ)踊る岩名さんの熱演を見た- つきあおうかと思っていた女の子にいとも簡単にふられた(寅さん流の勘違いの類い)- NYで買ってきたキャンバスを大型の絵の木わくに張った(NYの方がパリより断然安い)- 友達の版画プレスの移動を手伝った(ついでにその近くの展覧会を見た)こう主だったことを羅列すると充実した1週間とも言えそうだが、やっぱり楽園がなつかしい。

「朱霊たち」がグランプリ受賞

大ニュース:ロンドンのポルトベロ映画祭(Portobello Film Festival)で、サイトリンクにもある岩名さんの映画「朱霊たち」がグランプリを受賞! (映画に関しては左のリンクコラム参照下さい)

アリとキリギリス

…の的になったりする。岩名さんの映画もロッテルダムのフェスティバルに参加した際のウェブ上の記事がきっかけに日本から罵詈雑言のメールが殺到したときいているが、これもキリギリスへの妬み。だって肝心の映画を見ていない人の批難なのだから。岩名さんはすべてを投げ打って映画を作ったので、「フランスの田舎に住む舞踏家で映画監督」という文章から日本で醸し出されてしまうイメージとは程遠い生活をしている。彼に比べれば私はよっぽどアリさんなのだ。岩名さんのことはともかく、アーティストは所詮キリギリス…

リヨンの朱霊たち

岩名さんの映画「朱霊たち」(左のリンク参照)がリヨンのアジア映画祭に公式入選。昨晩上映されました。私から話を聞いてリヨンで研修中のNさんがわざわざ行って下さったのに、会場は満員御礼、彼女は入れず仕舞。かつ監督によると、50人ほどの人との上映後の質疑応答は夜中まで続いたとのこと。これがはじめてのフェスティバルの公式選考でしたが、スペイン、エトアニアのフェスティバルにも招かれているのですって。おめでとうございます。私はリヨンに行かず家の工事の監視。ウズベキスタンへ行く前に「拝啓、…

ジャーナリストの卵たち

…そんな難しいことわたしに聞かれたって、、、」と言ってしまったが、後で考えると「私達市民としてはできるだけ水の浪費をしないことでしょう」とでも言っておけば感心されたかもしれないが、そういう無難なことを私が言う必要ないですよね。岩名さんの映画のお手伝いをした時も思ったが、フランスの映像関係の仕事をする若者達は随分熱心だ。午後の1時半の約束で、どうせ遅れてくるだろうと高を括ってコーヒーをのんびり入れていたら時刻通り現れて、、、それから5時近くまで休みなくびっしりつき合わされました。

クリスマス公演!

映画を撮った岩名さんが本業の踊りをワークショップの生徒さん達と踊った。それにしてもクリスマスイヴと当日に公演するとはやっぱり変わった人だ。もし私が展覧会などしたら確実にゼロ。流石に岩名さんはしっかりとしたファンがいるからそれなりに人がきていましたが、、、。踊りの方も、何が出てくるかわからないところがある。舞踏のわからない私には「ひょっとしたらやけくそなのかなー」と思われなくもない妙なアドリブが今日もでました。お客さんに先日知合いの人の家であった人がいて、姪が今回のワークショッ…

芸人老い難く、、、

…だが、それはさておき岩名さんもヤンさんも私より10年上なのだが、二人とも若い!何だかんだと言って、アーティストの知合いと年金の話などをするほどつまらないことはない。そういうことを考えるのならちゃんと遅くとも30歳頃には手を打っておくべきだった。どうせ早死にするだろうと思っていたのが生きていて困ったというだけのこと。やっぱりアーティストは何をやっているかが勝負。というわけで私が今週苦労しているのはパリの石畳などにへばりついて生きる苔の写真。今年はもう真夏並みの気候で、苔も苦労が…

芸人老い難し

映画「朱霊たち」の横浜上映のために帰国した岩名さんが家で泊まったが、帰国前はギリシャ、今からはパリでのワークショップの忙しさ。時差にもハイテクにも負けじと裸で僕の羨むマックに向かい奮闘中。でもちっとも儲からないんだよと将来の心配話しが夕食卓の肴となった。昔彼が欲していた様に「馬の骨」として死ぬのは簡単ではない。私も含め、芸人老い難し。

アニエス・ヴァルダの「落穂拾い」

…画を見たい」という。岩名さんが帰仏したら連絡を取り直さねば。上手く行くといいな。でも監督がこんな集客力のない映画館は御不満かもね。ところである仏ロックグループが「ニコラ、早く来て僕らを安心させて、、、」という歌をつくったら、意外にもサルコジー陣営(仏大統領選挙、右派の候補者ニコラ・サルコジー陣営)に好評で、歌った本人が「歌詞を額面通りとられても」と困っているそうだ。明日は参加型政策作りをアピールした最近人気ガタ落ちの左派のロワイヤル候補がその政策発表をする。期待もしていないが…

「朱霊たち」と私、そしてmixi

…iとは縁のなさそうな岩名監督が「朱霊たち」のプロモートをmixiで始めたら毎日沢山反響があると喜んでいた。ふーむ、、、。実は3月後半名古屋で個展をする。そのアピールにmixiを試してみることにした。名古屋育ちだから学生時代の友達など知り合いはいるが、やっぱり展覧会はできるだけ多くの人に来てもらいたい。本当に反響あれば、ブログを利用する仏大統領候補を真似、世間の意見を取り寄せた参加型展覧会でも打ち出してしてみましょうか。このブログは毎日徒然なるままに書くことにしているので現状で…

パリから応援、ポレポレ東中野の朱霊たち

…身体が鍛えてある)の岩名雅記監督の映画「朱霊たち」が20日から東京、ポレポレ東中野で始まった(詳細は左下欄のリンクサイト参考)。映画の内容とは関係ない私事だが、このレイトショーのためにできあがったチラシを見て私は驚いた。何とその中の6つの小写真の2枚に私が写っている! 実は私はエキストラとして全1時間44分の中に2、3秒登場するのみだから、これはすごい確率。とはいえ皆さん、どれが私かわかったら偉いもの。懸賞にしましょう。当ったら私の作品(紙の作品)をプレゼントします(但し関係…

一本3500万円のワイン

…飲み干すのは世の中をバカにしきっていて気持ちがよいのかもしれない。デカダンスだね。でも本当にワイン一本その値段に匹敵すると思って有り難がっているとしたら妄想にすぎないと思うけど。いずれにせよお金持ちの人の考えていることはわからない。岩名さんなら(映画のサイト、リンクしました。ついでに私の個展の画廊も)すぐにワインを売ってもう一本映画を作るだろうが私ならどうするか?一気に飲んですかっと忘れる?どうせ台所に置いておいても知らない間になくなってしまうから。しかしすべては夢の夢の夢。

倫理なき時代

…「朱霊たち」の監督の岩名さんと夕飯を一緒にしたのだが(9/27-28参考)、映倫の話になった。映倫の検査はもちろん、その後の映倫マーク使用の度にもお金が取られるそうだ。お金を取ることでをセックスシーンを敬遠させようといういう考えなのかな?私の年令だと「映倫=ポルノ検閲」、今では暴力が入るのかもしれないが、倫理なるものがなぜセックス描写になるのだろうか?倫理のなさでいったら陰部が露出されるよりも今のくだらない日本のテレビの方が若者へのダメッジは大きいと思いません?ところで岩名さ…

「朱霊たち」

…だからそれだけで私は岩名さんを尊敬、それで手伝いをはじめたのだが、昔からの映画ファンだけあって映像が繊細で美しい。最近こんな映画はめったにありません。話は作者の妄想か荒唐無稽、または紋切り型で陳腐という面もあるかと思うと、シュールでかつ真に迫り不思議な感銘を受ける。だから「変な映画」。一昨年の夏、彼の住むノルマンディーの旧農家は戦後の日本の町並みに変身、撮影スタッフには薄給で朝から晩までよく働く、とうていフランス人とは思えないような若者たちが集まった。そして俗に言うポルノシー…

2つの映画

…ころで昨日は舞踏家の岩名雅記氏の作った映画「朱霊たち」のスタッフ向きの試写会があった。彼は昔から映画が制作が夢だったのだが、60歳にして処女作を自費で作り上げた。それも1時間45分の長篇。撮影前少し背景の仕事を頼まれたのだが、試作モンタージュ段階で「よい映画」と認めたのが縁で色々老監督(若く見えるが)の苦手分野を手伝っている。昨日大きなスクリーンではじめて改めて観せてもらったが変な映画だ。これも旧軍人が出て来ますが、シラク夫人が見たら開いた口が塞がらなくて涎を垂らしながら「あ…

舞踏 vs サッカー

昨晩、舞踏の岩名雅記と若松萌野のDuo公演を見た。ワールドカップのフランス・スペインと当っていたけれど満員でした。ダンスを見る人とサッカーを見る人が同じではないといえばそれまでですが、私みたいに中途半端な人間はそれだけでも感心。かつ非常に良かった。公演後外にでたら車がクラクション鳴らしてうるさかった。私は自転車なのでなるべく歩道を走りましたよ。シラクがインタビューで「国民は全面的に応援すべき」と言っていて笑ってしまったが、非国民移民になりそう。昨日通りで黒人が「移民のフランス…