坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

アニエス・ヴァルダの「落穂拾い」

昨晩家に泊まったGさんが映画を見たいと言うのでプログラムを見ていたら、以前(8月7日)も書いたアニエス・ヴァルダの「落穂拾い」(原題 les glaneur et la glaneuse、収穫後の農地の野菜からスーパーのゴミ箱の食べ物を拾う人々などの紹介する詩的な社会派ドキュメンタリー)を偶然やっているのが目に入った(今日の午後2時のみ)。シネマ・ドゥ・モンドなる映画館、聞いたことがないが行ってみたらベルシーが開くまでシネマテック別館となっていた立派なホール。ちょっとは並ぶかなと思って行ったのだが、誰もいない。ホールに入ったら何と我々のみ。プライベートのプロジェクションをしてもらった!
これは変わっていると思って出て来た撮影技師の人に「朱霊たち」の話をしたら、「パトロンと話せ」と入り口に連れて行かれた。何と経営者は切符を売っていたおじさんで「映画を見たい」という。岩名さんが帰仏したら連絡を取り直さねば。上手く行くといいな。でも監督がこんな集客力のない映画館は御不満かもね。

ところである仏ロックグループが「ニコラ、早く来て僕らを安心させて、、、」という歌をつくったら、意外にもサルコジー陣営(仏大統領選挙、右派の候補者ニコラ・サルコジー陣営)に好評で、歌った本人が「歌詞を額面通りとられても」と困っているそうだ。明日は参加型政策作りをアピールした最近人気ガタ落ちの左派のロワイヤル候補がその政策発表をする。期待もしていないが何が出てくるか。環境会議の報告の後だからそのインパクトの影響もあるかな?「落穂拾い」は所謂エコロとは違うけれど環境派の映画ですので是非多くの人に見てもらいたい。