タライ回し

イノシシの海岸での変死は結局硫化水素が原因だと言う結論となり、環境・持続的発展・運輸・住宅大臣のナタリー・コシゥスコ・モリゼ（省名も名前も長くて、、、）が、「毎日海藻を除去しない海岸での水浴を禁止する」と発表。海藻は1日では腐らないという屁理屈のような反論もあるのだが、町村はその清掃費の負担で大変だ。

とは言えフランスの毎日のニュースは、イノシシでも原発でもなく、株式市場だ。投資家なんて風見鶏、もし現在のフランス経済が不安なものではないと確信していても、他大勢が不安で株を売ろうとしているならば、売る方が好いに決まっている。こういう手合いを安心させるために政治がやっきになるなんて、私にはさっぱりわからない。

ビルの工事は石切作業を、私のアトリエの前で始め、我慢できないほどうるさくなった。呼吸器官に障害があるから埃の出る石切作業は他所でやってくれという隣人の訴えを聴いて、元気そうな私のアトリエ前に移動してきたのだ。なんてこった。こういうタライ回しではなくちゃんと住民への騒音塵害を減らすべく作業場所を作れと大家の住宅公団に電話と手紙を書いたがどうなるか？

今日はまた工程が変わって石は切らないからまあまあ静かだったが、私の方がキレてしまったから制作中の絵を置いて美術館で時間を潰した。好い物を見ると気分が晴れる。