イノシシの死

ブルターニュの北海岸では先週新たにイノシシ６匹が死んでいるのが発見された（これで７月総計28匹が怪死）。集約型農業の排水で、繁茂する海藻（浜辺をブルドーザーで掃除せねばならぬほど）が腐って発生する硫化水素の所為ではないかと取沙汰されている。死体分析の結果６匹中５匹の肺から高い硫化水素 が発見されたが、１匹からは皆無で、県は硫化水素が原因とは即座に断定できないとしている。
前々回書いた印刷物用の悩ましき「企画のない企画」のデッサン 、緑の堆積物の下にイノシシのいる絵を描いて送った。開催地は同じ海岸沿いなのだ。これでいいのかはまだ返事がない（多分担当者はバカンス。あるいは私の絵が上手すぎて何が何だかわからない？）。やっぱり大きな渦巻くの海藻の巣の中にイノシシが眠っている方が詩的だったかなー。（写真は勿論ニルス・ウドの作品）