坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

ブルドゥーユ

私の仕事が「否汚染アート」だと変な形容詞をつけて評価してくれているJ君、「L財団の人に紹介してやる」と前々から言っていたのだが、その人が私の「プロ用」のウェブ(最近の活動に絞って簡潔にまとめてあるもの)を見て「非常に興味深い、木曜日の12時半から2時まで時間はないか」との返事をJ君がもらったので一緒に12時半にL財団に行った。
会話の上手いJ君だが想像以上に「業界」に食い込んでいるのだなあと感心していたら、着いてみたら何のことわない、現在展示中のアーティストのアートトークだった。「色々質問して試されるからな」とJ君に言われ、多少は用意もして向ったのに、担当者は当然ながら忙しくボンジュール程度の挨拶のみ。J君の紹介にも私の事も誰かわからない様子で、用意したドキュメントも渡さずに帰ってきた。仏語で狩りに行って手ぶらで戻ることをbredouilleというが、まさにそれ。シャンパン3杯飲んできたけれど、聞きたくもない現代アートの講演につきあわされたのだから埋め合わせにもならない。偉い人とのアポイントなのに電話で確認を入れてないなんて変だよ、J君。
唯一面白かったのは質問者の一人がガリレオのお父さんの音楽家の話をしたこと(全く知らなかった)。