坂田英三 旧ブログ

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イヴ・クライン風「雪の絵」

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今朝パリでは雪が少し降った。これは10時半頃のイヴ・クライン方式での雪の跡。
イヴ・クライン(Yves Klein)の作品に関して調べると、必ず「彼は風や雨の跡を記録しようとした」との文章に出会う。そのため私が自分の「雨の絵」のことを話すと、「現代アート通」の方々に「それはクラインがやった」と言われることがしばしばだ、ほぼ真似師と揶揄されているようなものだ。
そのクラインのコスモゴニーと呼ばれる雨の絵に2007年のポンピドーセンターの回顧展で初めて巡り会った。おそらく彼はクラインブルーを厚紙に霧吹きで吹きかけ、そして雨にあてたと思われる。どんなものかは次のサイトで見れる
http://www.yveskleinarchives.org/works/works2_fr.html

この「行動」は同じだが、結果は全然違う。クライン方式では雨粒がぴっしリと決まらない。しかしこの欠点を応用すると形の定まらない雪には適しているのではと考えていたので実験してみた次第。