坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

ニルス・ウド展

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工事でうんざりの時に誘われたので、昨日は展覧会を2つ見た。朝は郵便博物館(Mus??e de la Poste)で開催中のNils UDO(ニルス・ウド)展。ドイツ人の作家で私がしているような「自然の中での作品」の先駆者。有名なのでカタカナ名で引いてもらえば一杯画像が出てきます。「貴男の作品はニルス・ウドの真似ではないか?」というようなことを言われるぐらい似ているものもあり、非常に影響されていると思われがちだが、彼の作品は私にはあまりにも美しすぎて意外に気にしていない作家だ(私は作品制作の文脈を重視する)。インスタレーションの写真以外に、見た事のない「絵」もあるらしいので行ったのだが、この絵がひどかった。すごく荒っぽいイラストみたいで、かつ色彩がアフリカあたりで売っている観光客向きのお土産絵画みたいに人工的でどくどくしい。私の言う「あまりにも美しすぎる」インスタレーションとはエライ違い。かつテーマはインスタレーションと同じ世界(作家は同じメダルの表と裏と言っている)なのでまったく理解できなかった。写真の数も大作家の美術館が「回顧展」と称するにしては少なくて、これは見なくてよい展覧会です。

工事休みの昼にアトリエに戻り、午後からは仏電力(EDF)財団の「身体」に関する展覧会。こちらは手とか鼻とか乳とか、身体の部分をテーマにした、古代から現代に至る彫刻、絵、人形、食器などを集めた、悪く言えばとりとめのないコレクション。こういう骨董店のような展覧会は私は好きだ。会場は暗かったし眼鏡を忘れて説明を碌に読めなかったのでまた行かねば(展示品の数も多いし)

そして今日は「マヤ文明展」に行くつもりだったが、工程が変わったのか、ドリルの音が意外に少ない。耳栓をしたら仕事も昼寝もできた。週末は工事がなくて嬉しいなー。