坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

参加型アート

人を巻き込む参加型アートというのがひと頃から流行りというか新しい傾向とされているのだが、本当に参加してもらうのは難しい。写真を取って下さいと言うセットで写真を取る人がいず、6月に展示した「風景的キス」では、一応パリおよび近郊東部の人のキスを選び展示し、その数十人の人にはコメント付きで招待状を送ったが自分のキスの展示を見に来た人はいなかった。有名なアーティストのイベントのDVDを見ても参加者はアートセンターかギャラリーの関係者だけだったりする。ただのコンセプトの問題ではなく、本当に一般の人の参加がない参加型アートなど意味はないと思う。その意味で通行人を口説いて2000枚以上のキスを集めたのは大したものだったと思うのだが、文化庁のお役人には「大衆的すぎる」と昔批判された。
確かに大衆の悪趣味に合わせたらカバの頭をつくるしかない。カバは意外にフランスで人気のある動物なのか、ヒポというステーキのチェーンレストランもあるぐらい(中にはマンガのカバの絵が飾ってある。当然入ったことはない)。カバやゾウに勝てるアイデアは並み大抵ではない。(従って昨日の予告プランは参加型ではありません)