坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

カルチエ財団のアニエス・ヴァルダ

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カンヤに参加したケベック人アーティストがパリにきてアニエス・ヴァルダ展を見に行くというのでつきあった。ヴァルダは映画監督。一番有名なのは「5時から7時のクレオ」(1961)かな?旦那が「シェルブールの雨傘」などを作ったジャック・ドゥミで、彼との想い出の島のイメージを主に使った展示。フィルムで作った小屋が新聞に載っていたので面白そうかなと思ったが、所謂「造形的作品」はどうということはない。映画監督だから「島の寡婦」(自分も含め、14人の婦人が寡婦生活を語る)のようにフィルムにしっかり撮られた作品になるとぐんと質が上がる。この作品は14のビデオが映像を流し、語りは椅子に座ってヘッドホンで一人ずつ聞く。だから外見と内面の予想せぬギャップを知らされるところが特に優れている。