坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

ブルターニュのシンポジウム(4)人情篇

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写真映りはもう一つだが、「翼あるイノシシ」は自分でもダイナミックな動きがよく出たと思う。いつものように終ってお払い箱にするのはもったいないと、すばらしいと行ってくれる人に養い親になる気はないかきいてみた。要は私の著作権を尊重しつつ朽ちるまで庭に置いてもらえばよいだけだが、意外にすぐには養子縁組は決まらず、3人目の人がOKした。ところがその後小学校長のMさんとB&B経営しているIさんから「そんな馬鹿な」とクレームがついた。校長先生は子供達が喜んでいるのと昨日述べたシンポジウムの性格から学校に残されると信じきっていたらしい。Iさんも家のホテルを見ておきながら、、、と不満を露にした。二人ともシンポジウムにはかなり関与している関係から、他の村のボランティアでもない人のもとにイノシシが養子に行くのが理不尽なのだ。私としては、学校で子供が怪我などして面倒になるのは嫌だし、誰かを依怙贔屓もしたくないので、「早い者勝ち」で土曜日に一件落着したのだが、日曜日になっても不満はくすぶっていた。「学校は毎日見学に来ていたのだから、その気なら早く言ってくれればよかったのに」と言ったところ、ホストファミリーのCさんは「ブルターニュの人はこちらの希望を相手が察してくれると思うのですよ」と何か日本人みたいなことを言っていた。英三去って皮も残さず。骨と皮しかないのにねー

(注:普通の彫刻家は作ったものを持って帰ります。しかし私のイノシシはブルターニュを離れたら魂を失う)