安息年

今年は二ヵ月間ピレネーの山中の滞在日程を5-6月と決めてから、それでもできる4月、7月、9月の企画の公募に狙い撃ち的に一つずつ書類を送ったが、全部落ちてしまった。それから某国立機関の企画展の選考員が「雨の絵」に関心を持ってくれたのだが、某機関はアーティスト個人から作品を借りるのはしづらいとのことで、パリ市の美術コレクションの購入枠に書類を送ったが、こういうのは建て前だけは一般にオープンだが、実際は推薦がないとだめだから、当然のことながら私のプロポーザルは一次選考で却下された。だから「雨の絵」が檜舞台に出る夢もほぼ消えた。加えてアトリエ使用費を払わねばならない某センターの選考にも、ちょっと特殊な試みがしてみたかったので書類を送ったのだが、これも落されてびっくり。

「お嬢さん」が帰って時間ができたので、地に落ちた士気をふり興し敗者復活戦に挑もうと企画公募情報を探したが、結局あんまり自分にぴったりしたのもなくて、、、。フランスには アネ・サバチック(annee sabbatique) といって一年間の休暇が取れる制度（ポストはキープできるが普通は無給）があるが、今年は忙しかった去年とうって替ってまさにその安息年となりそう。

写真は最寄りの地下鉄駅前の工事予定のビル一面に書かれたチュニジア革命のスローガン（デガージュ：出て行け！）こんな大きな落書き（？）いつ誰がどうやって書いたのだろうか？　あやかってちょっと元気を出さなければ。