オランダ、自然公園での制作

金曜の夜中にオランダから戻った。もう春と見込んでいたのだが、結構寒くて、半分は雨天、かつオランダはやはり埋め立て地の零メートル地帯で運河が網の目のように走っているからやはり湿度が高く、寒さがこたえた。こうした人工の土地ながら自然公園の植生は色々変化があって思った以上に美しく楽しめた。かつ自然公園といっても区域内に家があったり、農場があったり、自然保護地区と言うべきだろうか。生い茂る緑の下の泥炭地はフワフワと柔らかく、杭など道具なしでも簡単に何十ｃｍも差し込める。そしてじわーと水がでてきたり、地面というよりスポンジの上にいるような不思議な感覚。
そこで何をしたかというと2月20日に書いた、落選した火山企画を作ってしまった。もともと火山を考えたのはイベントテーマが現代人の「空間欲求（欠乏症）」で、これはダムを作り海を征服して領土を作ってきた民族なればこそ強いのではないか？　だからどうしても征服しえぬ自然のパワーの象徴たる火山をプレゼントして、その欠乏欲求を元から絶ってもらおうという真剣な「冗談半分」だったのだが、最近のアイスランドの噴火煙雲騒ぎでまさにカレントなトピックスとなり、かつ日本製の災害時用手動ポンプというのを購入し、技術的な確実性ができたので「是非やれ」ということになった次第。だからオフ・アーティストから現地で正式招待に格上げして貰えた。というわけで天候以外は、万事上手く事が運んだ。火山の噴火（噴水）の模様は簡単なビデオドキュメントとして今し方 youtube (eizonovideo)にロードしました！
http://www.youtube.com/watch?v=hh4YbIY6U5A