坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

食欲の春

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私のアトリエはそうでもないが、外はもう春。金曜に偶然昔住んでいた12区の朝市を通ったら、真っ赤になったイチゴが山済みでキロ2ユーロでシャベルですくって売っていたので嬉しくなって買い、あっさりその日の内に平らげた。もっと美味しいイチゴはいくらでもあろうが、甘くて今年初めてのイチゴとしては十分に及第。
我がジャンヌダルク教会広場の朝市は日曜日だと言うのに残念ながら12区の平日の朝市の活況に及ばなくちょっとさびしいが、それでも旬の物が沢山で出てきてた。
いつもの八百屋さんに根に泥がついたままの小さな変な葉っぱ株が並んでいるので、何かと聞いたらこれがシコレというものでサラダにすればよいとか。シコレ(chicoree)はフランスでは根からインスタントコーヒーもどきを作ることで知られていて、葉もサラダに交じって食べたことはあるとは思うのだがこの店頭のものは馴染みがなかった。結構噛みがいのある肉厚の葉っぱだが、案に相違し、飲むシコレのように苦くない。味はうーむ、それほど特色なかった。
今日の大正解は何と言っても葉っぱ付きのカブの束。このカブが柔らかく甘味があってとても美味しかった。navet(カブ)なる単語は「駄作」と言う軽蔑的意味でよく使われるが、この味は立派なもの。人権(野菜権?)侵害ですよ。いやー、最近はもっぱら食い気の私、楽しい季節になりました。

(シコレは色々種類があって冬の野菜のアンディーヴも端が赤いサラダ菜もカールしたのも一族らしい。ゴーグル写真検索の結果は私が買ったのは、馴染みがなかったはず、マージナルな種みたいで、殊更の紹介となりました)