坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

ノルマンディーの視察

イメージ 1
ノルマンディーはやはり寒かった。何しろ展覧会コースというか散歩コースというかが10kmもあって水たまりが凍ったままの気候で現地視察をしたが、やはり寒いと疲れる。コースが長いのは住民で参加する人も多いからで、その割り当てがあるから兎も角自分の場所を決めて欲しいといわれ、えいやと森の中にしてしまったが、アイデアはまったくなし。またまた困った。素人もあなどれないしねー(1/1参考)。

制作は6月末、先の話なのでそれはよいとして、小さな村の民間組織の企画だったが、現地視察に選んだア-ティストをわざわざ呼ぶだけあって組織はしっかりしていた。アーティストと企画者数人で歩くのだろうと思ったら、小さな村なのに総勢30-40人ほどが集まり、夕食は60人以上の人が会食した。びっくり。すべて順調と思いきや、さにあらず。10年間も続いていた企画なのに、急に文化省地方局からの援助金がゼロになり、実は存亡の危機だという。サルコジー、やってくれるぜ!

写真は石の山のようにみえるが、家畜用のカブラの一種。自分のインスタレーションの候補地の森とか畑を一生懸命写真を撮るはずのアーティストが、こんなものばっかり興味を持つので、変っていると言われてしまった。本物は半ば黒カビに覆われ、なかなか美しかった。これを使って何かしたくなったが夏にはもうないとのこと。

私が選んだ森のある村は昔アンドレ・ジッドが村長をしていたという(但し村民は現在200人たらず)。高尚にその辺から攻めてみようかな-(昔読んだ時全然面白くなかったが)。