坂田英三 旧ブログ

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シンメトリーの不思議な世界

名古屋、本郷のLギャラリーで4月10日から「シンメトリー」というテーマでグループ展が始まる。時間がないので12月のアリス展に作ったボトルを流用することにした。シンメトリーボトルのためにまたロゼワインを1本空け、制作にあたったが、簡単なつもりが4ヵ月前の記憶がおぼろ、以前した失敗を繰返し、意外に手間がかかった。そしてできた2本のシンメトリーボトルを並べると、アリス像は鏡像のはずなのに不思議なことにいやに違って見える。実は12月のボトルはプロトタイプをまず実験で作ったのでほぼ同じものが2本あるのだが、その双児タイプ方が左右対称に見えるのだ。多分本当にシンメトリーというものは世の中で殆どないので、違和感を招くのだろうと思う。きっと日本の作家の皆さんは真面目にシンメトリーさせるであろうから、私はインチキシンメトリー。だからまたボトルを作り直した。
ボトルは題して「アリスディーとアリスダム」。この2本は12/28の写真の大西洋の波に託され、ゆっくり南下、喜望峰を越え、島崎藤村が「椰子の実」を詠んだ愛知県の伊良湖岬に上陸、そしてLギャラリーに届けられる予定です。私はいませんが、10日から展示されますので、お近くの方は是非御覧になって下さい。