坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

新流のダメもと

昨日書いたGさん用のハリネズミは着色したが、「クリケット・キット」にフラミンゴや女王に彩色していたは間に合わない。かつ色なんて塗っているとクリスマス用の人形のようなキッチュな職人芸になってしまう。だから結局すべて白い粘土のままにした。
というわけでこれは予定より早く終り、今まで2度落とされてもうやめていたオーヴェルニュ地方の大企画に再アタック。実は締切りに1日しかないのだが、「出さないと話にならない」という経験およびGさんのアドバイスで考えることにした。これは予算が8000ユーロもつくので、かなり大規模なことができる。工場か職人さんに頼んで何か作ってもらうこともできるのだろうが、秋にはそれを撤収せねばならない。ストック場所もないし、ただゴミになるのも嫌、というか私の哲学と正反対。
だから6月にアルプスでした「石並べ」みたいなので、、、と思ったのだが、インスタレーション場所の写真・説明を見る限り相応しい場所がない。現地調達、回収先当てありという条件で考えた結果、一つアイデアがでた。それがもう木曜の夕方。それから作文、アイデアデッサン、インチキ予算作成など、「頑張りましたよー」というか付け焼き刃というか、勢いで済ませた。 夜中過ぎに昔の作品などをプリントしていたら、インクがないというメッセージ。それを無視しても印刷できたて、よかったよかったと思って寝たが、朝起きてみると、写真に筋が入っていたり、下の方の色が変だったり。真面目な人ならカートリッジを買いに行って印刷し直しだろうが、「アリス展」の搬入もあるし、このフェスティバルは昔、落選に加え本を取られた苦い思い出もあるのでそのままGo!  消印有効の消印をもらいに郵便局に。
結構アイデアは優れていると自分では思うので、逆に理解されない可能性が大きい。その一方で書類の杜撰さは我ながら相当なもの。だからやっぱりダメもと? もしこれが採用されたとしたら、カートリッジも買えないアーティストに同情をよせてのことだろう。
兎にも角にもこの数日は珍しくも、睡眠、食事も削って随分仕事をした。