坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

美術館巡り

イメージ 1
年末で皆さんプレゼントの買い出しなどで大忙し。それに加え寒波、そして雪。こんな時にゆっくり展覧会など見る暇人は観光客か私ぐらい。これは毎年のことだが、この時期は展覧会をゆっくり見るチャンス。

昨日は自分のアリス展に行くついでに、ブールデル美術館へ、20世紀初頭に活躍し、現代ダンスの礎を築いたといわれるアメリカの女性ダンサー、イサドラ・ダンカンをテーマにした展覧会。彫刻家ブールデル(私は大嫌い)と交流があり、彼がスケッチなどが沢山あるのでこのような企画が催された。ビデオで大昔のダンスを流していたが、その中で翼のように大きな袖を、その中に入れた棒を使って見事にあやつるLoie Fuller(ロイエ・フラー)なるダンサーの演技に目を見張った(現代の新体操みたいに?だがもっと官能的。最後はクルクル回って水芭蕉の花のようになった)。家に帰って調べると世紀末に一斉を風靡したが、イサドラ・ダンカンが登場して急に忘れ去られたとか。肝心のギリシャ回帰趣味のダンカンさんの方はあまり印象に残らなかった。

今日は人が多いと察してずっと見ていなかったルーブルのティッチアーノ、チントレット、ヴェロネーズのルネサンス後期の3巨匠の対決(?)展。なかなかの名画が一同に会されていたが、ただ「私はヴェロネーズ(多分マニエリズム)が大嫌いだ」ということの再確認で終った。こうした往年の名画では、神話にかこつけて、女性の裸体が巨大に堂々と描かれる。楽しい時代だ。というのも女性の裸も現代では、醜さとか異常さ、倒錯がなければもう芸術とは見なされないから。

明日、また雪ならこれまた幸せなるルノワールでもアタックしてみるか、、、。(パリ時間17日夜記述)