坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

クリスマスを越えて

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クリスマスの晩餐に備え、断食とは逆に、毎日過食気味の胃のトレーニングをした甲斐があったのか(?)無事に戻って来た。第一の難関、深夜の晩餐は、夜中のミサの後と聞いていたものの、塩田で有名なゲランド町の教会のミサは夜10時から。我々が家に着いたのがそのぐらいなのに、先ずは軽いアペリティフなんていう調子だから、熱心な信者ではなく(ほっと安心!)、11時過ぎに行って(私も付合って教会奥でのパイプオルガンの演奏を間近で見て来た。オルガン弾き、寒そうにしていました)、だから12時半頃が食べ始め。キャロルに七面鳥だとおどかされていたが、メインは牡蠣だったし(鳥は翌日の正餐)、料理自慢のお母さんはやたら量を出すのではなく、自家製フォアグラも、虹鱒の薫製とキノコとフォアグラをミルフーユのように層にしたりと、ヌーベルキュイジーヌ風で、子供に何が入っているか当てさせて喜んでいる。クリームも重くならないように気が遣われているし、かくのような美食テーブルだったから、結局は全食事、どちらかというと軽く乗り越えてしまった。
持ってくるものはワインでいいからと言われたが、口の肥えた家族相手にガイドブックまで参考にして慎重な選択。高級ボトル1本で外れるよりもと、同じボルドーだが、中級品で異なったものを3本持参。その中の1本は、価格的には真中だったが、なかなか美味しくて面目を施した。あれは手が出る値段だから何かのために数本買っておこう(一番高いのが一番だめだったのでリスク分散は正解だった)。

(写真:寒い中、塩のデッサン用に大西洋の海水を汲んだ少年S。しかし実際には、戻って来たパリのアトリエの方が大西洋の水より寒く思えるのはどうしたものか)

キャロルの家は食事中心、プレゼントは冗談のような簡単なる付け足しにすぎず、当然飛び入りの私には何も無しで、これも本当に助かった!