坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

マイルス明け

プレゼントのマイルス・デーヴィス、やっと最後まで聴いた(つまり昨日から結構仕事は進んだ)が、CD5枚目、最後の最後、So Whatにいたって仕事の手が止まった。気を引き過ぎる。17分にも及ぶ熱演でその前の曲とこれだけ61年の録音。つまり急に6-7年跳んだわけで、その間に演奏が変わったのか、共演のコルトレーンの影響か? とはいえ私はコルトレーンファンでもないし、、、。
ジャズが嫌いな訳ではない。60年付近ならビル・エヴァンズのグリニッジ・ヴィレッジのライブを愛聴している。これは身体が自ずと動いてしまうから聴きながら仕事などできない。何が違うのかまた聴き比べてみて思うのは、どうも旋律をペロペロと弾いてしまう管楽器とは性が合わないということ。ピアノも所詮打楽器(誰が言ったのだったか?ストラヴィンスキー?)、ベースもジャズは指で力強く弾く、そしてドラムというトリオのパーカッション的なせめぎ合いが結局好きらしい。
フランスではプレゼントを貰うとその場で包みを開いて笑みを浮かべてお礼を言わねばならない。「マイルス・デーヴィスは好きか」ときかれて「嫌いだ」とは勿論、「好きでも嫌いでもない」との本当の事も言い兼ねる。嘘は方便で大喜びのふりをしていればいいのだけなのだが、、、本当にプレゼントは厄介だ。

実は土曜日にパーティーをする。誕生日ではないとことわっているのに、「行けないから早いけれどおめでとう」なんてメッセージが届く。出席決定者には「誕生日ではない。プレゼント無用」のお達しを再度メールで送っているがどうなることやら。私は単純にちょっと騒ぎたいだけなのだ(一人で騒いでいると変人扱いされるので)。