坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

寝て待った果報

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パリに戻って良い知らせが待っていてほしかったのだが落選通知が3通。その一つはプロヴァンスのワイン蔵での1ヵ月のレジデンスで、具体的な企画は不要、これまでの仕事から選考、これほど私にあった企画はないので絶対と思っていたのだが、、、。230人中6人しか選ばれなかったのだから厳しいと言えば厳しいのだが、倍率の問題ではない。こういう企画をたてた審査員に私の「これまでの仕事」が眼を引かなかったのは結構ショックだった。

9月の知合いが紹介してくれた企画はノー審査で参加できるで「白紙計画」を出していたら「何でも良いからヒントになるスケッチぐらい出してくれ」と言われた。参加できるのはいいが、私のアプローチは理解されていないみたい。

あれやこれやとうんざりするが、出発前に完成せず日本でも英作文をしていた私の(来年の)夢のブラジルのレジデンスのための書類をちゃんとまとめて送らねばならない。時差のお陰で4時起きで仕事(キリギリスはキリギリスなりに奮闘)、昼には無事に片付いた。
そんな時に電話が鳴った。インターネットのことで家に来ることになっていたMさんだろうと思ったらアルプスの高山地帯の企画からの電話。選ばれたみたい。これははっきりいって記憶を辿らねば何を提案したかもすぐに思い出せない、かなりいいかげんなまったくの「不自信作」で、入るとは毛頭思っていなかった。写真のデッサンのように石を並べるだけで、締切り当日にメールで送ったので(2月15日に少し触れています)仏語も直してもらってない。何かの間違えでは??? 

というわけでやっぱり人の好みはわからない。「不自信作」をわざわざ作りに行くなんてと思われるかもしれないが、現地に行ってしまえば計画を変えてもなんとかなる。私の場合は行かないと話にならないので、実は行ったらもう勝ち。今年の夏の野外制作はどうなってしまうのかと心配になっていた矢先、救われた。3-4週間も山に隠らねばならない企画なので応募者少なかったのかなー。