坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

愚者の群れ:賢くないのは誰か?

私の愚かさを告白していたらフランスの政治界がここまで愚かになってしまったのかと言う事件(?)が起きた。サルコジーが国会議員昼食会にてスペインのザパテロ首相を「賢くない」と言ったとか言わないとか。この大統領の不敬に対して元大統領候補だったロワイヤル夫人が詫びた(なんだそりゃ)。しかしエリゼーや右派の議員はそんな話はないという。社会党の議員も聞いていないというのもいるのだが、一応フレーズとして完成されている緑の党の議員の報告では、ザパテロ首相の話題で「彼は多分非常に賢くはない。私は非常に賢かったが大統領二次選に残れなかった人を知っている」と一次選挙で敗れた元ジョスパン首相を皮肉ったということらしいが、、、 某新聞によるとザパテロ首相のみならずオバマ大統領など各国の首脳も仏大統領の程度の低い皮肉の対象となっていたらしいが、すべて条件法の世界で本当に何を話したかは??? 
しかし議員の昼食会の会話ってのはこんなものなのか? ロワイヤルの謝罪もわけがわからないが、社会党から閣僚になった御存知クシュネ外務大臣は「非常に賢くないというのは賢いという意味だ」という恐るべき弁護をする始末。

土曜日に余りにも内容のない自民党推薦候補の川崎市会議員補欠選挙キャンペーンを映画にしたドキュメンタリー「選挙」(相田和弘監督)を見て、選挙の内幕の馬鹿さ加減に笑い転げていたのだが、フランスの議員昼食会とその後のこの騒動は何なのだろう? 賢くないのは誰か? もう日本の国会もマスコミも馬鹿にできないところへきてしまった。