坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

星の王子さま

星の王子さまは大昔日本語で読んだ時はピンとこなかった(多分斜読みしかしなかったのでは)。今回の学校の彫刻の企画の為にサンテグジュペリの著書および伝記を借りてきてたが、作品作りにはやっぱり童話の方が構想を広げやすいし、すぐ読めるので真剣に読んだ。

第一印象:童話にしては理屈っぽいなー。多分それで幼少の私には理解できなかった?

第二印象:この歳になったほうが身につまされることが多くて楽しめる。生意気でバラの花と押しかけ情婦さんは似てたなーなんて、、、。バラの態度に翻弄された王子曰く「逃げるべきではなかった。彼女のかわいそうな手管の裏の優しさを見抜くべきだった。花はとても矛盾に満ちている。しかし僕は彼女を愛するには若すぎた」 そして最後にはバラのもとに戻る優しさが世界的に人気のある所以なのだろう。 私は「若すぎた」ことにして押しかけさんの章には終止符。結局アシュラの「女性の批難など編笠にかかる雨粒のごとし」(11月23日記)の禅の心境にも星の王子さまの優しさにも到れなかった私、やっぱり美しさは劣ってもグタグタ言わない人の方がいいわ。

皆さん御存知かも知れないが星の王子さまの原題はLe Petit Prince。プチを上手く訳すのは難しいがこのタイトルは名訳なのかなー? 僕はあまり好きじゃない(某落語家のせいかもしれない)。サイトを見たら翻訳権が切れて色々な翻訳が出て、題名も違うのもあるようですね。