坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

もう一つの悩み

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ナポレオンの墓のあるアンバリッドにある軍博物館の付属にプラン・レリエフ(Plein relief)博物館という変わった場所がある。軍隊、戦争等全く興味がないから長年行ったことがなかったのだが、ここはフランス各地を旅行した人には必見。何が展示されているかというと、メインはルイ14世治世での築城家ヴォーバン(Vauban)が建てた仏各地の要塞のごく詳細な模型。見事です。モンサンミッシェルとかイフ島とか有名観光地もありますが、ホビーとしか思えない手間を惜しまぬ模型を何故わざわざ作ったかというと、王様に戦争の作戦を説明するためだった。百聞は一見にしかずというか、、、今の3Dで説明するようなものです。
ブックコーナーの奥には写塹壕を掘って如何に城塞を攻略したかという説明展示まであった(写真参照:絵ではなくて模型ですよ)。
昔、「ルイ16世マリー・アントワネットに目もくれず模型の兵隊で遊んでいた」とかいう話に「阿呆な男だな-」と思っていたが、こういう模型があると戦争ごっこもかなり楽しそうだ。愚鈍な王様に同情。マリ-さんもこうるさかったかも知れないしねー。
それはさておきこの博物館もサンテグジュペリ学校の企画に劣らぬ私の悩みなのだ。博物館が子供のアトリエの先生を探しているというので知合いが紹介してくれたのだが、ウズベキスタンなんかで忙しかったから最近連絡を取り直したところ、「アトリエの先生は見つかったからいいけど、貴男はもっと面白い企画を考えてくれるのではないか」という買い被りされた注文を受けてしまった。でも模型はコワレモノ扱いでガラスケースの中で触れられない、かつ要塞の模型の博物館という特殊性から余りは離れてもこまるという。もらってきた資料も歴史研究者向き(?)で読む気にもならない代物。今のところアイデア全くなし。これは義務も期限もないのだけれど折角紹介してもらったのにねー、、、。
イデア先行の星の王子さまの方は今朝専門家の工房に行ったが技術的に色々問題あり。かつ象とか蛇とか、僕は彫刻苦手だし誰かに作ってもらいたいぐらい。すごい精度で複製ができるらしいけど、童話の世界だからそんな必要ないから簡単にしたい。かつ本当に他の企画も上手くいったら作ってる時間ないし、、、と本決まりの企画なんてないのに悩みだけが膨らんでいる。