地方の声
木曜日のデモの人員数、全国統計の方が組合側と警察側の発表数の差が少ないので地方小都市の結果は信じるに足りそうだが、そこで今回最も驚くべき結果がでた。ピレネー地方の人口約47500人のタルブでは1万6千人、オーヴェルニュ地方の22500人のル・ピュイ(ロマネスクの寺院で有名)では1万2千人、つまりそれぞれ住民の3人に1人、2人に1人がデモに参加したことになる。信じられますか?(私は耳を疑ってインターネットでラジオのニュースをききなおした。だから数はフランスラジオの朝のニュースどおりです)
この2都市が特例ではなく全国的傾向。収支優先で病院や学校が閉じられる「行革」のあおりをもろに受けたのは大都市でなく田舎の小都市、そこで不満が爆発したらしい。
今日の地方ニュースで面白い(?)のは、サルコジーが1月にサンローというノルマンディー地方の町を訪問した際、大統領の耳に入るほどのブーミングが起きたそうだが、その管轄の県知事と県警察署長が左遷。
私も拍手を送ってしまった環境会議(07年10月27日に書いています)でサルコジーは「原子力発電所の建設は見合わす」と言ったはずだったが、北フランスに新型原子力発電所の建設を発表。当然エコロジストは反対だが、社会党、共産党地方議員は雇用をもたらすということで大賛成。
私の言う「大統領の大活躍ぶり」とはこういうことです。
(写真はパリのデモ風景)