坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

グレウー、お前もか!

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4月18日にカンヤ村の文化予算の変更について書いたが、昨年カバの彫刻に人気負けした南仏の温泉保養地グレウー、フェスティバル主催者のアランと電話で話したら今年が最後、理由は新しい市長に御意向(こちらは同じ保守系の派閥争い)。

今年の私のプロジェクトは枝垂れ桜のようにカタツムリがたわわになる木。南仏では夜の間徘徊した小さな白いカタツムリが昼は草の茎にぴったりとくっつき乾燥を耐える。カタツムリの上にカタツムリがくっついたりしてしばしば茎が見えないほどなのだが、この姿を生命と水の象徴とする作品(フェスティバルのテーマは「水とアート」です)。実際には湿気をいつも保てるような構造を作ってカタツムリに自ら登って来て欲しいのだが、本当にうまく行くかどうか疑問なので今年は実験、来年に本格的にと二重プランで望んでいたのだが、来年がなくなったので実行するしかない。かつ後でアルザスにも行かねばならないので時間がない。仕方がないので本物のカタツムリに嫌われた時の用心に偽カタツムリを作り出したのだが、朝から4時間以上かけた結果がこれだけにすぎない。
うーむ、やはり本当の自然の豊穣さは偉大だ。

ところでカンヤの最終回を飾るべき作品企画、ついさっき落選通知が来てしまった。自信作でまさかという感じだが、政治的配慮が働いたか?というのは考え過ぎかなー。