坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

戦いすんで

決選投票の結果、昨夜9時頃の段階では、マルセーユも社会党に、パリ5区の旧癒着市政の象徴のようなチベリも倒れるとの予想、社会党が圧勝の気配でTVを切ったが、朝起きてみるとマルセーユのゴ-ダンもチベリも再選していた。一方トゥールーズをはじめ幾つもの地方の中心都市は左派に移った。社会党は当然選挙結果を現政権への国民の不信任として政策変更を求めるが、投票率では与党対野党は49%:47.5%の僅差、かつ現政権の改革政策は国民の多数に支持されていると言う世論調査の結果もあって、与党は国民の不満を成果のでない苛立ちと見て一層改革政策を加速させると宣言。すっかり影が薄くなった中道は、こうして振り子がまた右から左に振れるだけだから本当の中道が必要と説く。勝てば官軍、負けても官軍、正義はいつも自らにある。

先述のチベリ氏、奥さんまで架空のポストで収入を得ていて裁判ざたになったは御仁だが225票差で当選。この僅差を当のチベリは「社会党の大敗北だ」と評したが、実はそのぐらいのショックはある。中道派と手は結ばないというドラノエ市長の断固左派の選挙戦略がチベリを延命させたという大汚点を残してしまった。ジャーナリストの中道候補も勝つ見込み皆無なのに降りなかったのも批判の対象になるだろうが、、、。同じ中道候補ジャーナリストでは12区のカバダ氏も社会党候補の前に完敗。日本と違ってフランスでは知名度が票には繋がらない。

最近触れた町の選挙結果は:
10日に書いたストラスブルグのケレール女史は、涙及ばず、58:42で完敗。
6、7日に書いたモントルーユは今まで共産党市政だったのが、Jさんも推す緑の党のヴォワネが市長になると言う画期的なことになった。
そして昨日のソミュールは社会党市政が右に転覆するという、例外的な町のひとつとして挙がっていたが、9日の田中さん結果注目のコサードはコラン氏、サルコジー派候補に意外な大差で負けてしまった! どうする田中さん?