坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

今日は曇天、ちょっと不幸せ

新しい企画を出した早々、これもまた景色のよい中央山塊の村に11月に出した企画の返事「残念ながら」メールが届いた。年賀の挨拶と一緒だから(別送ではあったが)変わってるねー。でもこの企画者の良心的なところは採用された企画がすでにサイトでわかること。小学生と一緒にする企画で、私は隣村にボトルのナチュラルウォーターの製造所があるし、村にも湧き水があることから、私が自分でパリの水の宣伝ラベルを作ったように、生徒とともに村の水を宣伝するプロジェクトを提案したのだが、選ばれたのは「鳥の巣作り」。これにはがっかり。ニルス・ウドという大小色々な鳥の巣もどき作りで超有名な作家がいて(日本の美術館では巨大なのを竹で作った)、それを真似る人が一杯いて、それを子供に教えるアーティストが出現する。ごく自然な成行き? 模倣は学習のもとだからいいが、先生がやればよい。アーティストがするのは疑問。実は12月最初のアンベールの本屋のサイン会(12/10参考)で人がいなかったのにもまして滅入ったのは、そこでバンバンとプレゼント用に売れているランドアート系の本が某アーティスト(?)が書いた子供向けの制作ガイド。紹介される数々の作品が有名作家のものと全く同じなのだ。「ゴズワースの真似をしてみよう!」とでも書いてあれば許せるのだが、それがない。ノウハウものとはいえ、断わらないなら四角を三角にするとかマイナーチェンジぐらいしてもらいたい。かつポリエチレンの上に花を突き刺したりとか、作品の背景にあるべき思想も何もないのだ。こういうあきれる本を書くアーティストがいて、出版社がいて、至る所に流布されて(鬼太郎を借りた家の近くの図書館にもあります)、良く売れる。あーあ。
ところで学校の企画の方、「鳥の巣」でいいのなら折り紙を作って枝に飾るような企画で入るのではないかなあ?風光明美な山村に2週間いて25万円ぐらいのバイトになりますよ。結構よいでしょ?誰かやってみたら?