坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

現実恐るべし

今年は夏と秋に2度も作品の選別が行われたとは到底思えない無茶苦茶な企画に参加してしまった。2つとも立派なカタログができたのだが大事に何冊も持っている気がしない。それがちょうど間違いメールでカタログを欲しがっているアーティストがいるのがわかり持って行ってあげた。約束の場所は1日に紹介した酷いサロン。切符がないと入れないはずなので安心していたのだが、本を渡すだけだったらと監視人が親切にそのまま入れてくれたのでえらい目に会った。当然このサロンに参加してカタログを欲しがる人の作品は見るもおぞましい品々なのだが、売れていてニコニコ。私の作品は一点しか知らないのにベルリンとかモスクワでも展覧会をするつもりだから一緒に参加しないかと言い出す始末で、全く節操がない。頭が痛くなって帰ってきて寝込みましたよ。
売れる人への単なる妬みと思われるかも知れないが、私が嫌悪するこのサロンは大繁盛。作家も見る人もフランスにいたら嫌でも名画を見ざるえないからもう少し眼が養われてもいいはずなのだが??? 現実恐るべし。