坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

アマゾンの不思議

5日に投書して下さったマリさんのお陰でわかったのだが、アマゾンは出版社との取り引きが確定しなくても出版登録された本をすべてリストにいれてしまう。かつ私の新刊書も割引価格で出ていて、出版社には割引きを要求。それを出版社が受けないと宙ぶらりんになる。そんなことを知らずに頼んだお客はいい迷惑だ。そんな訳でマリさんにはキャンセルしてもらったが、書籍流通業界も変な社会だなあ。P君が変な考えを持つのも仕方がないのか?
でもさっき話したところ、先月末パリに来た時にコンタクトした本屋がすでに返品してきたという。理由は「自分の本屋に合わないから」とのことだが、なんでそんな本屋を納めたのか? 彼のパートナー書店に実は先週の建築サロンの入り口に大きなスタンドを張っていた土木業界専門誌を出版する書店が入っている。これも漢方(8日参考)と同じぐらい不思議な選択。それでいて読んで気に入ってもらった本屋を私が紹介しても預かりは受入れなくて破談になる。「本を即購入する本屋=売る気のある本屋」という彼の等式は間違っていると思うのだが、わかってもらえない。それに私は絶対に本はページをめくってみなければ買う気にならないと思う。だから今週末も人のアトリエの展覧会で営業活動を頼んでさせてもらうことにした。すぐに売れなくてもこうした種まきをするほうがインターネットより効果があるのではと思うのは自分が新人類ではないからかとも思うが、本を買う人もきっと旧人類でしょうからね。