坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

贅沢な悩み

昨日は相変わらずアトリエの文句を言ってしまったが、大統領選挙前だから社会問題の住宅難(例えば仕事があって立派にサラリーがあるのにパリでアパートが見つからなく、家族で狭くてきたない安ホテル暮らしとか)の話題など報道されると、私の悩みなどは贅沢を通り越してもってのほかではと、不満を持つのさえ罪悪感を感じてしまう。
選挙数日前になってさかんに言われる様になったのは「役立つ投票」。前回の大統領選挙では左派の批判票が社会党の分派、複数の極左候補に分散し、極右のルペンが2人の最終候補の一人に残ってまい。挙国一致(?)でシラクが大統領になった。だから最終結果を考えるならば不満があっても泡沫候補に投票せずに社会党に入れましょうというような論理だ。これはただの無思慮な批判投票はやめましょうという以上に、有権者に罪悪感に付け込んでいる手口で気に入らない。本当にいったい誰に「役立つ」投票なんだ? 
欠陥の多いアトリエを持つことも欠陥の多い候補者を持つことも、贅沢な悩みではなく、とんだどん詰まり状態なのだ。