坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

5分間の闇

昨日環境保護団体により「晩の7時55分から8時まで電気を消そう」と言う呼び掛けがあった。結果は1%電力消費が下がったそうだ。これはマルセーユ規模の大都市が電気を消したことになるらしい。エッフェル塔の照明も消えた。
私はこうしたシンボリックな行動がどれほどの効果があるか疑問で、メールの請願書などには答えないことが多いのだが、昨日はアトリエの建物だけでもどうなるか興味があり電気を消した。さてと外を見ると、、、私の建物は外観はしゃれていてで、夜はただのデザインのために電燈が壁に一杯ついていて煌々としている。なんかがっくり。かつ他のアパートの窓の中の灯もいつもどおりで誰も参加している気配はない。まあこんなもんかと思ったので「1%」の結果を聞いた時は驚きだった。たしかに暗闇に一つの電燈がともると目立つが、沢山光る電燈の一つが消えても目立たないですからね。地道な努力と言うのはこういうものですね。
しかし私の建物は無駄に一晩中照明がつきっぱなし(モニュメントのライトアップでも深夜は消えるのに)、かつ通りにはゴミ焼却場からの温水が流れているのにもららわらずそれを使わず100%電気の個別暖房。エコロジーをまったく無視した社会住宅(公団住宅)なのです。シンボリックな行動以上のことのできるパリ市の行政の役人さんにはもっとちゃんと考えていただきたいよ。うらやむ人も多いこのアトリエだが、水漏れ問題に加え、これも私がハッピーな気持ちになりきれない理由です。