坂田英三 旧ブログ

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失言にならなくなった暴言

次期大統領候補の内務大臣サルコジーは無茶苦茶なことを言うのでそのためにコケル可能性ありと思われたのだが、彼の場合暴言が大問題にならないどころか彼にますます優勢に働く。パリ郊外の司法庁を犯罪に対し寛容すぎるとし庁長の辞任を勧告した。三権分立を無視した発言。批難に対し「大切なのはフランス国民の意見である」とヒットラーもどきの防御、かつそれに関する世論調査では国民の大多数が彼を支持し追い風の勢いをつける。世が世なら彼自らが辞任せねばならない暴言が、今や大手をふって最高権力に向けて闊歩する。政治的には先進国と思われていたフランスだったのだが、一体どうなってしまったのだろう?