バラ園第二話（24日）

洪水の話は阿呆らしいからもう止めて、仕事の話。バラ園には茎が黒いのや黄色いのや何種類かの細い竹が這えている。降雪で折れたり枯れたりした竹を切り、針金を通してホースみたいにした。竹に混ざって時々本当のホースの切れ端も入っている。

制作最中にこのイベントに招待してもらうきかっけを作ってくれたア－ティストのF君が見て、「俺も昔こういうのを作った。中にライトを入れて、、、緑のゴムホースはアクセントになっていいから、もっと入れる方がよい、もうないのか？」

最後の言葉には耳を疑う。これは私の作品で私は彼の生徒ではないのだが、、、。去年彼の「白地図」という素晴らしいアイデアだと思ったプロジェクトで、「内容は参加アーティストまかせ」の筈だったのが、何だかんだと白が限り無く黒に近づき、そのままになってしまった嫌な記憶が彷佛する。冬に私に「アーティストとしての寛大さが足りない」という台詞を吐いた彼、ついていけんわ。