坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

屈辱の農林省

24日付けの干し草カバーの企画を友人に話したら、農業高校の美術の課題になるかもしれないし農林省に問い合せてみたらと言われた。農業高校はいけるアイデアなので早速電話したのだが、受付のおばさん、私のフランス語は訛りがひどくてわからないと仰る。

「アグリキュルター(農民)とコラボレーションするアートプロジェクトがありまして、、、」と問合せの理由を説明しだしたら、「ヴォラーユ(家禽)のことですよね?」という御返事。

いくら私の発音が悪いからってどういう聞き間違いなんだ?鳥インフルエンザで頭でもイカレたのか!?と思うが、心を落ち着けて同じことを繰り返す。向こうもリピート。

結局何度かこんな喜劇的かつ屈辱的対話(?)の末、他の事務所に回された。この事務所の人は「私の言葉」を理解したが全然関係ない分野の担当らしい。もう流石にまた電話する気はなくなる。

喉でもかき切って唖になってしまいたくなるが、はっきり言ってこういうことは「私には」よくある。それも大抵お役所に電話した時。これって外国人を門前払いする巧妙な方法なのだろうかと勘ぐってしまう。「エイゾーさんはフランス語も達者だし羨ましいよ」という日本人アーテイストの知り合いもいるのだが、それだからうまくやっていると思われるのは大きな誤解。実はこんなもんなのですよ。

でもその後電話した地方のアートセンターの人はちゃんと話をきいて、面白そうだとも言ってくれた。結果は兎も角、言葉が通じただ
けでも満足してしまった私でした。