坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

懐かしのポン・レヴェック

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旅行のついでにたまたま通りがかり、こんな田舎町にはもう2度と来ることはないだろうと思っていたのにその後何度も訪れることになってしまう土地がある。例えばポン・レヴェック。大昔学生時代の初めての仏旅行、印象派の港オンフルールへ行ったのだが、観光局で教えられた通りパリから鉄道でポン・レヴェック、そこからバス。帰りも同じだと思い夕方ポン・レヴェックに戻ったのだが終電に遅れた(といっても7時頃?途中で田舎のお祭りに当ってバスが遅れたのだったかもしれない)。仕方がないから駅近くのホテルに泊まって翌朝駅にゆっくりとでかけたらもう列車は夕方までなかった。その頃は駅の時刻表の読み方すら知らず(日曜、平日、シーズン等で運行が違い結構難しいのですよ)、かつフランスの田舎は通学時間以外には列車やバスがないという常識を知らなかった。今はそれに比べると段違いに便利になっていて、少なくとも日に4~5本の列車がある。
本当に何もないところで退屈した記憶があるのだが、今歩くと田舎町ではあるがそれなりに市街地がある。あれから30年、町が発展したこともあるが今から思うと市の中心部(写真程度ですが)を発見できなかったのではないかという疑問が残る。その後フランスに住み再度オンフルールを訪れ、そこに住んでいた仏人と友達になったので何度も通ることになった。去年はその友人の結婚式で近くに寄り、共通の友人のイラン人の婦人の家で泊めてもらったが、それもポン・レヴェックの外れ。
実はイラン婦人が2月にパリに来た時「国境を越えるキス」Tシャツを注文してくれたのだが、今年の冬は厳しかったからTシャツなんて考えも及ばず、かつ「クリスマスプレゼントだから」と数カ月遅れか先を行っているのか良くわからぬ話だったので、プリントを先き延ばしにしていた。しかしそろそろ急に暑くなってもおかしくない季節だから急遽製造、挨拶のついでに一応配達も兼ねて(というと薄情ですが)展覧会から迂回した訳です。
彼女のTシャツのキスは、友人の結婚式に私が余興でしたキス集めした時の彼女自身のもので、イスラム書道風のサインが鮮やかに添えられている。(宣伝:私のプロジェクトTシャツは何時でも注文制で作ります。ホームページのブチック見て下さい!)