坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

直訳すると

昨日仏語を直訳すると劇的になると書いたが、この間ラジオをつけたら私の知らない作家かつ画家という人がインタヴューで検閲について語っていた。話からして本人は凄くきわどい作品を発表しているらしい。アートプレスというフランスの現代アート界を率いる雑誌を主宰したカトリーヌ・ミレが3年ほど前に自分の男性遍歴を書いて話題になった本があるのだが、相手の男性の名前は伏せられていた。彼によればミレ女史をしても自己検閲をしてしまった。これは「現代最後のタブーである」とおっしゃった。
あまりにも馬鹿馬鹿しくて大笑いしてしまったが、これを日本人の友人に言ったら「でもフランス語だとある種知的に聞こえるから不思議だ」との感想。かつこれは国立フランス文化放送局の立派な番組ですし、「ただ節操がないだけではないかなあ」と思う私は超保守的体制順応主義者に違いない。
私はこうしたインテリ文化人の話を聴いてる方が漫談より面白いことがままあってよく聴くのです(俗語の冗談も少なくて分かりやすいしね)。逆にまともな時は本当に勉強になるし。