坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

アビサンダ便り-4

イメージ 1
野良猫(?)がツバメの巣を襲うぐらいがちょっとした出来事の私の隠遁生活に大異変。キューバから6人組の劇団がやって来た。水曜日に着いて木曜日に近辺の町の小学生のために「ピノキオ」を公演。そして今朝違う町への巡業に旅立った。
実質人口15人の村に何故劇場があるのか? 実は私のレジデンスの受け入れ先はビネファー(Bin??far) という50kmほどアビサンダから下ったの町の los Titiriteros なる人形劇団で、彼らがこの小村に人形劇博物館と人形劇劇場を作り、今私が住まっているのはその一角。人形劇場としてはビネファーという何の特色もない地方都市よりも、中世の村アビザンダの方が観衆が来やすい。昨日の子供も、そのビネファーからわざわざ来ていたが遠足も兼ねてだ。
博物館は子供が実際に手に取れる人形も多く展示されているが、やっぱり私が思った通りすごい勢いで紐を引っ張ったり棒を押したりする。劇団長のパコさんから「子供が遊べるような作品ができないか」と希望されていたが、枝などの自然素材でのこのオプションは今日の子供たちを見て完全に諦めた。
ところでキューバの劇団員の方だが、想像されるとおりすごく陽気だ。話すトーンもスペイン人より高く、しゃべっている間にみんなですぐに歌を歌いだす。商売柄だからと思うのだが、キューバ人はこんなもんだとか。ほんとかなー?
(写真:los Titiriterosのピラー夫人、キューバの劇団員との私を食べ過ぎにする村のバーレストランにての昼食)

ピラー夫人を差し置き、私が今では家主みたいな存在だから、なぜかホストみたいになってあれこれ劇団員の世話をすることになったが、その賑やかな2日間も終わり、今日は珍しく雨も降る曇天。アパートの掃除をして、正常に戻った村役場のインターネットを使って一日休養。