坂田英三 旧ブログ

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フランスの三面記事

昨日とうってかわってちっとも良くない話の謎の事件。謎といってもいつものとおり、はっきりいってすぐに警察が犯人を決めてかかり杜撰な捜査をしたのが原因なのだが、、、。

先日容疑者が無罪釈放され今日上訴されることになったスザンヌ・ヴィギエ殺人事件を要約すると:

犯人とされたのは夫のジャックで彼は大学の法学教授。夫婦仲は悪く、2000年2月27日スザンヌさんは愛人オリヴィエに送られて朝4時半に家に帰り、自分の寝室に上がった。オリヴィエさん午後にまた約束をしていたのだが彼女は現れぬ。心配して彼女を探し回ったが、旦那はへっちゃら、3日間も警察に捜査願いを出さなかった。実はこの蒸発の翌日には離婚の為スザンヌさんは弁護士に会いに行くところだったので、旦那が殺したと愛人は信じて疑わないが、かっかする愛人と違い、旦那は法律の専門家でいつも冷着で、それで逆に警察および一般(マスコミ)の疑いは深まるばかり。しかしこの事件、奥さんの死体も発見されないばかりか証拠物件が何もない。捜査では眼鏡が家に置いてあり部屋に鍵がかってあったので失踪はないとされたらしいが、コンタクトレンズはなくなっているし、鍵が幾つあったかも明らかではない、、、反面家に血痕があったり、ジャックのアリバイも朝の10時から12時半まではない。
「教授の完全犯罪か?」と言われたが、理論と実践は違うからねー(かつ法学とサスペンスも畑違いだし)と私は寝取られた亭主に同情したくなるが、同情しがいのなさそうな人柄で、無罪放免で教壇に戻るんだということだったが、また法廷に戻ることにあいなった。加えて夫婦仲の悪くなった原因は教授の女子学生達とのお遊びにあったそうな。なんだー。
でも子供は3人ともお父さんの味方で無罪判決にはそれが大きくものを言った。いやー愛憎が交じりあい複雑複雑。

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