坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

果樹園保存運動

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ドメーズのお祭りのテーマは「木」で、「丸太切り」コンクールもあった。私も参加したが写真の若者達の倍以上の時間がかかって、かつ手にマメができた。

一番面白かったのは地方公園の果樹保存係りの講演。この地方はかつては有数のリンゴの産地であったがグローバリゼーションの中果樹園は激減、残っていても収益優先低木栽培でゴールデンなど売れる品種しか栽培しない。果樹のほとんどは挿し木で作られるからその技術と木の世話を知っている老人がいなくなり、木が伐採されればかつて地方の特産として名高かったリンゴの品種も絶滅してしまう危機にある。だから公園では残る果樹を記録し、一般の人たちにも庭に残る果樹に古い品種を挿木して育てるように呼びかけている(挿木教室、そして補助金制度もあり)。地方公園にとっては品種保存のみの問題ではない。実際果樹の伐採で1970年と現在で、こののんびりムードの田舎の景観も激変しているのに驚かされた。そして講演した少しラスタ風のお兄さん、こういう人がいたら古いリンゴが助けられるのではと思う程の情熱家でした。