坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

仏国会決戦投票

先週日曜日の一次選挙は予想通りの大統領派の圧勝で、決戦投票の結果はそれが続き75%の議席が保守になるはずだったのだが、意外や意外、60%に留まった。ロワイヤル女史の熱弁に従い有権者が議会民主主義を守るために左翼に投票した訳ではない。だって棄権率は一次とほぼ同じ。結局中道派が左に流れた。この大きな理由は私も頭をひねった付加価値税TVAの問題だというのが大方の見方。(以上は12日と13日をご参考に) 
これは噂(?)を大声で唱えて表舞台に引き出したファビウスのお手柄か? ファビウスはミテラン時代に最年少首相となり、おとなしい秀才官僚という雰囲気だったのだが、ヨーロッパ憲法国民投票社会党の全体方針に逆らって反対派となり、今は社会党の最左翼に陣取る一筋縄で行かない人だ(グローバリゼーションへの大反動を狙い大統領になるという賭?)。

結局右は一応大多数を取ったし、左派は健闘ということで皆さん勝ち組の顔をしているのだが、今晩の一番のお笑いはロワイヤルがオランドと別れると宣言したこと! 私が言うように「選挙の敗北は夫婦の連隊責任でしょうが」というのが結構一般的な意見だったのか? でも選挙結果の日にね~。このタイミングの狙い方というのはよくわからんわ。