坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

義務制度

数人の日本人アーティストの友達から電話がかかってきた。最近「補足年金も義務だから加入せよ」と言うお達しが基本年金を管理する「芸術家の家」から送られてきたからだ。何年か前から義務化されたのは知っていたが、本当にアーティスト全員の義務なら「芸術家の家」が管轄すれば話は単純だし、請求書が来てもいいはず。腑に落ちないから私は放っているのだが、今加入すれば以前に遡って積立金を召集はしない、つまり加入しないと以前に遡る?という貧乏画家には恐い脅しが書いてあるので心配になる訳だ。でも放っておく。フランスは適応できない法律ばかりある国だし、法律を守ると言う国民性もない。かつ最近は「追い出されたらどこでも行きますよ」という諦めもあるので気にもならない。だから他の日本人の相談相手としては全く失格です。
こんな通知がくるのも年金制度の赤字を減らすためだが、昨日発表された健康保険の赤字改正策では「かかりつけ医師」以外にかかると50%負担になる。「かかりつけ医師」制度も前の内閣でできた制度だが私は今のアトリエに引っ越してきて良い医者を知らないからまだ登録していない。同じ病気で何人もの医者にかかるという変な人たちをなくすためだが、私の知っている良い先生は昔の友達の家の近くでバスに乗らねばならない。かつこの先生は人気があるから「かかりつけ医師」制度ができてからは以前にもまして超満員、2-3週間待ち。勿論緊急で待ち合い診断もあるのだが病気の人の大勢いる待ち合い室で待っていると余計変な病原菌をもらってしまいそう。いずれにせよ本当に苦しい時は不可。結局最近は病気になれなくなってしまった。