坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

蟹江アーティスト・レジデンス構想

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今回フランスからお客さんを呼んだのは、母が介護施設の入り、実家が空家になっているので何か利用できないかと考え、アーティスト・レジデンス構想を思いたったから。実家は蟹江新田字与太郎という恐ろしい田舎の住所だが、電車の駅から徒歩3分。かつ今はユーロが異常なほど高いからヨーロッパ人にはすごく有利。これを売り(?)に「散らかり放題だけれど一応寝られます」という条件で日本に来たがっている知合いに話してみたところ、即興音楽関係のコンサートの企画もする南仏に住むサウンドエンジニアのティエリー・アザム君と日本ファンの映画監督・編集者のヤン・デデさんが名乗りをあげた。
旅慣れた二人のことだから勝手に行動してもらうつもりだったが、思った以上に外国人が日本を移動するのが難しいことがわかった(知る人ぞ知るの小さなコンサート会場など一緒に行くしかない)。
かつ京都なら今日は東山、明日は嵐山などと簡単にプランニングが可能だが、観光資源に欠ける名古屋では何処へ行くかちゃんと考えてあげねばならない。かつ何に興味を持つかは予想不可。例えば初来日のティエリーは電車の運転手の仕種に感心、列車の先頭に乗って写真・ビデオを撮りまくる変な外人となった。だからJR、名鉄近鉄の違った路線が使える様に配慮した(細かく観察すると色々違うらしい)。
アーティストを招く構想だから、観光だけではなく、それぞれの活動分野に関係する人にも会ってもらうのも私の目標の一つ。自分の個展もあったし、いつものんびり暮らしている私には過剰スケジュール。将来的には家で制作も可能な様にしたいのだが、その為の掃除・整頓には殆ど手がつかなかった(実は現状では寝てもらう場所を確保するのがやっとの状態で、、、)。
ともかくアーティスト・レジデンス構想の第一歩の実験としては実りの多い1ヶ月でした。(3月29日の中日新聞尾張版の記事となり、今週には朝日新聞尾張版にも紹介されているはずです)

お世話になった方にはこの場で深謝。忙しくて連絡できなかった方には失礼致しました。