坂田英三 旧ブログ

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踏み絵となった君が代

知らない間に近所に引っ越して来た東洋語学院の講座内で行われた、君が代起立斉唱に反対する先生たちのドキュメンタリーを見て来た。先生達の論理は正論だが、個人的には全面的に肯定できない面もある。だが起立斉唱が法律化されるのは論外だし、今どき珍しい極めて真摯な先生たちがその被害者(減俸、はたまた禁固刑判決!)となるのは恥ずかしい事態。教育者の評価はその資質・能力で判断されるべきだ。
しかし教育の問題が、今も昔(私の中学高校時代)も「日の丸、君が代」に集約されてしまうのが日本の教育問題論争の貧困さを物語っていると思う。常に闘争の焦点というのができるのは当然だろうが、「君が代起立」が「踏み絵」のようなってしまったのは日本の特異な文化背景があるような気がするのは私の妄想だろうか?

私の高校のクラスの担任だった I 先生は「そうは言ってもな、、、」と私達を優しくなだめようとしていたが、結局は自由にやらせていたのでその後左遷されてしまった。先生には悪いことをしたが、自分で懲戒処分を受ける行動を起こす先生よりは少なくとも心情的には幸せだったかもしれない。