坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

仏公務員のパラダイス

今日はまた曇天。昨日散歩しておいてよかった。こんなうっとおしい冬のヨーロッパに住んでいるとやっぱり南国はパラダイス。そこで今日の話題。

フランスは旧植民地の名残りのタヒチとかニューカレドニアとかの海外領土を持っているが、大昔にフランス政府が地盤がためのために作った公務員優遇政策がまだ生きている。公務員の年金は民間より有利だが、その退職後の年金が海外領土で暮らすと本土で暮らすのに比べ何と75%アップする。(仕事をするのではありません。ただ引退です) 昔は船で何日もかかった地の果てだが、今は便利になって1日で来れる。もちろん生活物資のほとんどが輸入だから物価は高いが75%アップの年金で十分吸収されるし、いない時は不動産会社がアパートのレンタルも斡旋してくれる(つまり本当には生活していない、別荘だ)。だから常夏の南国に引退する元公務員が絶えない。うらやましいかぎり。こんな優遇制度を知っていたら、私ですら地下鉄の切符検査員か駐車禁止を調べる巡査かにでもなっていたらよかったと思う。
でもこれをあてにして公務員になると憂き目にあうかも。何せこのため3億ユーロ(450億円)もかかるそうだからいつまで存続するかは疑問視せざるえない? でも仏の公務員は強くて、ストで政府も転覆させられる一大勢力だから簡単にはなくならない。結局南国の島だけではなく、フランス自体が公務員のパラダイスなのだ。