トコロテン

エアバスA380という超ジャンボ機を作る欧州公共企業EADS、先月A380の納品予定が数カ月送れるという発表があって株価が急落したのだが、その社長が４月に自分のストックオプションを高値で売り払っていて、納品予定遅延を知っていたかどうかでスキャンダルに。本人は「知らなかったから辞任はしない」と数日前まで言っていたのだが、急にクビになった。その後釜はフランス国鉄のガロア氏、その後釜にはRATP（パリ圏の地下鉄・バス）からで、その後釜は首相の顧問委員から。夏の風物トコロテンだ（パリは猛暑注意報が発令）。経営・経済のことは全く無知なので何とも言えませんが、ガロア氏は労使問題の多い仏国鉄社長を10年勤め（これは最長記録！）、品行方正（？）でフランスで最も収入の低い社長のランクに入るそうな。

ところで数日前政治家（誰だったか忘れた）が「A380は息の長い大プロジェクトだから数カ月の遅れがなんであろうか」と発言していた。注文した飛行機会社の身になってほしいよ。これだからフランスのお店では「お客さまは神様」にはとうていなれない。