坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

Cindy Sherman

「ボランティア」を時間前に繰り上げJeu de Paumeジュ・ド・ポム(大昔の印象派美術館で今はコンテンポラリーフォトの美術館になっている)のシンディー・シャーマンの回顧展に出かけた。blog第一日目に褒めたシンディーだが70年代後半の出世作(自分が主人公になって撮った映画のスチル風写真)が圧倒的に面白い。というのは写真としてあっさりしていて本人の演技力が光るから。有名になってからは化粧とか特殊メークが多くなって逆に誰でもできるような、、、。
出世作前のありきたりの街の人になって壁の前でポーズしている写真もすばらしい。いつも足下にコードが這っているが、多分自分でスイッチを踏んでシャッターをきっていたのだろう。そういうところも好き。
全体には一線で活躍し続ける大変さを感じた展覧会でした。