坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

トータル石油の選択

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トータル石油は99年の12月大西洋岸でのタンカー、エリカ号の沈没により環境汚染の罪に問われていたが、先月パリ裁判所でフランス初の「環境損害罪」および37万5千ユーロの罰金の第一審判決が下った。トータル石油はそれを不満として上訴、とここまでは誰でも想像できるシナリオだが、トータル石油は「訴訟を取り下げる原告には直ちに賠償金を支払い、これは控訴して勝訴しても払い戻し請求はしない」という微妙な申し出を発表。当然グリーンピースや野鳥保護の会などの大きな環境団体は破廉恥な提案としてすぐに裁判を続ける決断をしたが、海岸の脱汚染に予算スケールを大きく上回る出費をした小さな町村は大儀を捨ててすぐ入るお金を優先するのはもっともなことだ。つまり原告団の分裂作戦なのだ。
しかしここまでするとトータル石油のイメージは下がるばかり、かつ控訴に負けたら、、、原油高沸で儲かり放題のような石油会社、強きだなー。あるいは石油とともに世界から姿を消すつもりなのかしら?

でもこれはお金のある側の当然の論理なのかも知れない。アパートの漏水被害なども保険会社は私のような貧しい者の足許を見すかしていつも低い賠償金を提案してくるからなー。

というような現実の悪夢を忘れ、CO2をまき散らす飛行機に乗って明日から日本へ旅行に戻らせていただきます。ですからブログは2月中お休み!

(写真と本文は直接関係はありません)