坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

アートブック

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フランスの5月はメーデー戦勝記念日、そして精霊降臨祭のバカンスと休みが多い。飛び石連休にならない普通のウィークエンドは今週のみで、美術系の週末行事はすべてが今週に集中した。人がどんな仕事
をしているのか少しのんびり見たい気分もあるのだが、火曜日から南仏に発つのでその準備にも励まねばならず残念ながら余裕がなかった。でもちょっと気分転換もかね、かつ会場が仏随一のエリート校のアンリ4世高校の中庭という意外なロケーションだったのに引かれ、立川素子さんがスタンドを出すアートブックフェアに行った。アートブックの多くは版画とプレス印刷で作った少数限定版出版(たまには一冊のみのオリジナル作品もある)。一枚の紙に刷りっきりの版画と違って、製本もせねばならないから大変な仕事量、つまり手仕事のマニアックな世界なのでそれなりに結構ファンがいるようだ。15冊ほどの種類のある素子さんの本の中にはお父さんの俳句と彼女の絵が重なったものもある。その俳号は「猿子」。
「まさかサルコじゃないでしょうね」とおちょくったら、ブログを読んでくれている彼女に「英三さんよっぽどサルコジー嫌いなんだね」と言われてしまった。実は色々な人に言われていて、、、近所の人には私のアトリエの扉に貼られていた反サルコジ-ポスターに関し「気を付けた方がいいよ」と忠告されるし、、、。ふだん優柔不断な私、こんなに立場がクリアーなことはめったにありません。「嫌いです」

(注:写真の本を見ている女性は素子さんではなく、お友達の宝石デザイナーの方です)